「美しい」を定義する前に世界が美しいものであふれて困る

わあ好き!と思った事を書き殴るための場所です。書いた私も「正しさ」は信じていません。

Endless SHOCK -Eternal- 10月4日配信公演 感想

Endless SHOCK -Eternal-の無観客配信公演を見ました。めちゃくちゃ良かったので、皆様にも良さを伝えたいし、私自身もこの素敵な思い出を残しておきたいなと思い、感想をブログにしました。

ネタバレしまくりの感想です。SHOCK eternalおよびSHOCK未視聴の方はご留意ください。

あと、かなりタツヤに感情移入しながら見てしまったので、そちらよりの感想が多いです。

 

ちなみに、私自身のSHOCK歴としては

2020年2月にSHOCK初参戦(その時のブログはこちら→https://poiuytrewqzx.hatenablog.com/entry/2020/02/10/110946

今回の配信でeternal観劇(SHOCKとして数えるなら2回目)

という感じです。

 

すれっすれで SHOCK本編を観劇できたど素人なので、“SHOCK”という作品自体の理解が甘いところもあるかとは思いますが、ご容赦ください。

また、このブログはあらすじをまとめたものではなく、私の感想になります。あらすじを知りたい方は他の文章をあたってください。笑

 

 

 

さて。感想。

「やります」と聞いた時から絶対に見たかったこの作品。劇場に行くことは叶わなかったので、幻の作品となるかと思われましたが、配信があると聞いてダメ元で申し込んだら天使が微笑んでくれて見れることになりました。天よ、SHOCKよ、ありがとう。

 

どんな感じかなー!楽しみー!!わくわくワクワク。

 

18時、配信開始。

 

えっ、泣く…。

冒頭から泣く…。それはずるいよ…。そのシーンからってそんなんずるいよ…。

劇場のどんな神席でも見ることが叶わない、正面からのドアップ(イケメン、肌キレイ)に心拍数を大いに乱しながら、それでもコンマ1秒でSHOCKの世界に引き摺り込まれました。

いや画質良いな!!!!!!この画質で至近距離でSHOCK2時間弱?これで4000円(ファンクラブ価格)!?

背景の写真でまた泣く。こんなの、SHOCK本編見たことある人なら誰でも泣くのでは。

そしていつも拍手のあるタイミングで拍手がない。それにすら泣きそうになる。拍手がないことはこの公演を無観客でやっているということなのでこのご時世的には褒め称えるべきことなのかもしれないけど、それでもやっぱり寂しいね… 

 

衣装の色が、コウイチ→赤、タツヤ→青、リカ→黄色で色の三原色によるトライアングルなんだということに今回初めて気づきました。確かにこの物語はこの3人の対比によってくるくると視点を変えながら紡がれる物語だもんな…。粋な演出だ。

 

あっ、後ろに車が…!懐かしい、泣く…。光一さんもラジオで「eternalはSHOCK初見の人にはおすすめしないかも」と言っていたと思うのですが、確かにSHOCK本編見たことないと、この車とか意味不明だろうな…。まあ見たからと言って理路整然と説明できるわけでもないですが。見覚えがあるだけです。

 

コウイチが歌を止めて少し話してからの「戻します」という台詞ひとことで、“本人の意思で時を自由に動いている”のがわかる。この作り本当に天才。

 

タツヤの巻き舌だ!!!!懐かしい!!!待ってた!!!いよっ巻き舌大将!!!

タツヤ、めちゃめちゃイイ笑顔するようになったじゃん。私がこのeternalで本編通して1番感動したのは上田くんの表情の豊かさだったんですよね。憎しみを耐える笑い、悔やんでも悔やみきれない時の笑い、タツヤこんなに上手かったんか…!!SHOCKを見た時も表情豊かだったのに席が遠くて気づけていなかったのか、この半年で素晴らしく進化させたのか、それはわからないけど、どんな時も「タツヤ」として大正解の表情を見せていた。見ているこっちが、その表情になってしまうような表情をするんです、タツヤは。タツヤが泣けばこちらも泣きそうになるし、タツヤがドヤ顔をすればこちらにも自信が漲ってくる。SHOCKという作品において比較的観客が感情移入しやすいキャラクターであるタツヤが、観客と共鳴するようなお芝居をしているのがとても好きでした。素晴らしかった。タツヤの表情が本当にすごい。 

 

満を持してオーナー様登場。オーナー!!!!!!こんな衣装セクシーでしたっけ??めちゃくちゃお似合いです!!!

みんなも!元気にしてた?久しぶり〜!!めちゃくちゃ同窓会の気分。久しぶりに会えたねー!!SHOCKが幕を閉じてから、みんなどうしてるか気になってたんだよー!

この、観客の「久しぶりにSHOCKに会えて嬉しい!でもやっぱり普段のSHOCKが恋しいな」という同窓会気分が、終盤のお墓参りの「久しぶりに皆んなに会えたね。コウイチが生きてたらもっと良かったのにね」っていう気持ちにリンクしている気がするからえぐい。これだから光一演出作品は…どこまで計算されてるんだ…?ああ恐ろしや。堂本光一、オタクの心情を理解しすぎたクリエイターである故にこんなことができてしまう。

 

リカのピンクの衣装も可愛い…と思っていると始まる、生死の分かれた2人でのデュエット。泣く…。歌が進むうちに「あれ、これってコウイチだけ死んでいるのでは…?」と観客に気づかせる、その塩梅が最高。コウイチがリカを見て歌うのが罪深い。死んだからって急に見るんじゃないよ!どうせリカはこちらを見ないってわかってる時ばっかり見るんじゃないわ!!生きてた時は背中しか見せなかったくせに!!!この罪な男!!!

コウイチもリカに何か伝えたいことがあったのに、口を開きかけた途端にタツヤ達が来るのが切ない。たとえ死んでなくてこんなシチュエーションになっても、コウイチはリカにちゃんと思っていることを伝えられないのかなって思う。

歌の時、みんなが前を向いている中で、コウイチだけみんなを見てるのがグッと来ました。もうコウイチは前に進むことはないから。泣けちゃうね。

 

ブロードウェイのシーンは丸ごと回想なのかな?おそらくコウイチが生きてる設定。コウイチとみんなの目が合うのが本当に嬉しい。コウイチの歩き去る時のシルエット美しすぎる。堂本光一の、動けば動くほど光り輝き魅力を増すシルエットを楽しみ尽くせるのがSHOCKです。ありがとうございます。

 

タツヤのソロ、ヒプマイとツイステ好きの友達に一刻も早く布教したい。あれは友達絶対好きだと思うんだよな…。タツヤ、マジでアースラの血何%か入ってない??

 

きたーーーーーーーー!!!!ソリタリー来た。ハットカッコ良い。ジャケット着るだけでかっこいい。裏地見せダンス、最高。

えっ、eternalでも正規verのソリタリー見れないのか。eternalでも出とちるのね、タツヤ。いつか本来のジャパネスクが見たいです。タツヤも出とちらなくて、本物の刀も出現しないやつ。絶対、素晴らしいショーだと思うんだよな。

 

タツヤの台詞で気付いたけど、ソリタリーって1人ずつ仲間が離れていって、最後に自ら命を断つ歌なのか。これを1幕の最後にした意味。私も知りたい。私自身の考察としては、後に何度か「あの頃の俺は頭に血が上っていた」「コウイチは焦っていた」と自他共に言っているので、この歌はその当時のコウイチの「本心」「リアル」だったからじゃないかと思う。当時の視野が狭くなっていて孤独を感じていたコウイチの心理状態で見れば、ソリタリーが最後に来るのは凄くしっくり来る流れだったんじゃないだろうか。

タツヤが「先頭の孤独」と言った時、ヘドバンの如く首を縦に振りました。解釈一致すぎる。そうだよね。「トップの孤独」でもなく「No. 1の孤独」でもなく「先頭の孤独」。最も苦しいのは才能の格差による孤独よりも、1番前を務めて色々なものに最初に対峙しなければならない立場の孤独。集団のうち誰かは味合わなければならない孤独。持たざるものからすればとても美しくて、持つものからすれば底なしの闇。オーナーの言葉を借りれば、「眩い光」と隣り合わせの「悲しいくらいの暗闇」。その片鱗を覗くことができるのが、SHOCKという作品だと私は思います。堂本光一だからこの密度で描ける題材だろうなあ。とても好きです。

 

タツヤ、コウイチを指差す振付の時、さしてるの中指なのか笑笑。どこまでも感情に忠実な人だ。

タツヤ、ほんっとうに歌うまいよね。SHOCKでも痛感したけどeternalでも再確認。セリフのように歌う。歌うように喋る。「感情」の権化でした。

 

コウイチ、オーナー、タツヤのシーンでコウイチと2人を隔てるように薄い幕が降りてくるの天才ですね。薄くても、透けてても、越えられない壁がそこにある。苦しいね。お互いいるのはわかってるのに、会えない。

 

コウイチの死の受け止め方を、変に「この事件を糧にして生きよう」とか「仕方なかった」とかにしないで、「この罪を忘れてはいけない」という美学を選択してくれたこと、本当に嬉しかった。

時が経てば罪が消えるわけではないし、それと同時に、そこで時を止めてもいけない。だから罪を忘れずにその先の人生を歩むべきだと私は思っているので、SHOCKがその世界を選んでくれて嬉しかった。 

 

殺陣のシーンは、背景の映像が切なくて切なくて。タツヤの刺青が恋しい。今コロナでできないシーンをことごとく回想シーンとして背景に映し出すの本当に天才だと思います。あと、背景の2020春SHOCKの映像のアングルが全て好みでした。こんなに素晴らしい映像撮ってたんだ…。それ、売りません?買いますよ。

 

きた、ドラクエタイム(殺陣の前の一対一のシーン)。ドラクエに出てるビジュアルの人しか舞台にいないからこう呼んでます。もっと3次元寄りのビジュアルの人も欲しいです。そしてスクワットタイム。(endless muscleをやった人だけが味わうこの気持ち)

タツヤの表情がことごとくいい。配信でドアップが抜かれるから表情を重視した演技プランにしてくれたんだろうか?普段の公演からあんなに素晴らしかったんだろうか。どちらにせよ凄いな。

みんなスローモーション上手すぎません?スローモーション特有の、ゆっくり動くときとは違う動きがあると思うんですが、それを完璧に再現してた。途中何度かスローにした過去映像か生の演者か迷いました。

コウイチの「必ず生きて帰れ」の吠え。惚れた。あの声惚れた。サンプリングしたいです。

一対一で戦う2人の、笑みを一度も見せないコウイチとめちゃくちゃ笑うタツヤの対比がすごく好きです。劇中劇でありながら、「コウイチを引き摺り下ろしたいタツヤ」と「カンパニーの流れに焦っているコウイチ」の心情が手に取るように伝わってくる。

殺陣の決めシーンごとに生の演者が形を取る手法、凄く良かった。物理的なフラッシュバックというか。あの流れるような殺陣をまざまざと思い出した。

刀で切りつけたとき、コウイチが思ったより凄い量の血を流していてびっくりしました。二階席から見てたイメージの倍はあった。これを至近距離で自らの手でやったタツヤ、相当怖かっただろうな…。

 

Show must go onは「立ち止まることを拒む」のではなく「立ち止まってもまた歩み出すべき」という解釈が素晴らしい。そうなんですよね。この言葉の真髄はそこなんですよね。立ち止まることが悪いわけではなく、一度立ち止まったからといって絶やしてしまうのが良くない。「立ち止まってもまた歩み出すべき」。今の時代に特に響くいい言葉だなあと思います。

 

きたーーーーーーDead or Alive!!

衣装ってこんなに胸元開いてましたか?セクシー…。この曲はマジで照明が至高。最後の十字架シルエット、これよこれ。これが見たくて待ち構えてたのよ。そこにビシッとはめてくれるあたり、本当信頼してます。いつもありがとうございます。

 

マツ「お前らって本当に不器用」 確かに…マツに言われちゃ何にも言えない…マツが1番器用だもん…

 

タツヤの号泣。つらい。一番観客に共鳴する芝居だと思います。ここのシーンだけでなく、ショーとかダンスでも上田くんは「その時のタツヤの心情」を完璧に理解してそれを観客に伝える芝居をしてくれるから好きです。それを引き立たせる、コウイチの「何を考えてるかわからないカリスマ性」とでもいうべき芝居も最高です。SHOCKって本当に緻密に作られてるよなあ。

オーナーの「思い出と呼ぶには早すぎる」という言葉がすごく響きました。なんでだろう。私の今いる境遇に近いものがあるからかな。過去を乗り越えて生きるだけじゃなく、過去を「今」として抱きしめて生きていく道だってある、と教えてくれた気がして。大好きな言葉です。

 

higher。ちゃんとこの時は「座長」の顔するんですよ、タツヤ。何かを背負って引っ張ってる顔をするんですよ…。そこからコウイチが現れた時のタツヤの戸惑い顔、素晴らしかった。瞳が一段奥まったところに入ってゆらゆら揺れているような。そこからの驚き、動揺、反射的な怒り、嬉しさ、緩み、涙。すごく雄弁な表情をするなあと見入ってしまいました。

特に「反射的な怒り」が上手い。私は上田くん自身はとても理性的な人だと思っていて。その上でタツヤも持っている「反射的な怒り」を持っている人。だからこそ、タツヤの「反射的な怒り」を上田くん本人が完全に理解することができるし、その上で理性的にコントロールすることができるため、「反射的な怒り」を演技として上手く出せるのだと思います。これは上田くんの強みだと思うし、そこを生かしたキャラ造形をしてくれたことにも感謝してます。

 

お墓参りに1人だけ花束で来たタツヤ…涙。3年間来れなかった「ごめんね」も入った花束なんだろうな。オーナーの「よく頑張ったわねえ」で胸がいっぱいになってしまう。誰1人「コウイチは天国に行った」と信じて疑わない世界、大好き。抱きしめたい。コウイチの死の直前はみんなとギクシャクしてたのに、それでも「あいつは天国に行ったよ」というのが共通認識であるこの劇団、すごく好き。

 

ONE DAY2回目。SHOCK観劇した時に一番グッと来たところ。このアレンジのONE DAY聞くだけで泣きそうになるのに、コウイチの胸元にネックレス!!!!!あのネックレス!!!!!うううう涙。

 

シルク来た!飛ぶんですか??コロナでフライングは無理だろうけどSHOCKの代名詞とも言えるフライング見たいとは思ってた…あっ、飛んだわーーーーーーーーー!!!!4000円なのに飛んだわ……嘘…………。

 

来たFFタイム(太鼓前のダンス)。ビジュアルと衣装がファイナルファンタジー。マリオネットダンスめちゃくちゃ精度が上がってる…めっちゃ練習したんだろうな…。バチのしまい方がパフォーマンスに似合わず礼儀正しくて好きです。太鼓の後の肩組み!!泣いちゃう!!これ本編にもあったっけ…

 

休憩ないのになんでこんなに持つんですか???みんな凄すぎる…パフォーマンスのバランスを緻密に計算して作られてるのと演者みんな体力オバケなのと両方あると思うんですけどそれにしたって凄い。3日ぐらいかけて撮った映像を繋いだものじゃないんですよねこれ?最初から生でずっとやってこのクオリティ??強すぎる…

 

コウイチ陰陽師タイム!!和傘フライングのこの衣装悪の帝王みたいで超好き。一生これ着てて欲しい(暴論)。

 

夜の海。「I say goodbye to yesterday and me」こんなに悲しい歌詞が他にありますか?もう自分の時は止まるから、昨日に別れを告げて未来に進むことは、コウイチ自身との別れをも意味するんですよ。切ない。もう死んだコウイチとみんなが見た、「コウイチはここにいる」という夢。それは悲劇なのか、幸せなのか。

 

大桜。三年経っても何も変わっていないリカ。大きく踏み出したタツヤ。3年後にもそれぞれあることをしっかり描いてくれていて良かったです。

 

最後に繰り返し訴えられる、「夢はこれから」「夢はずっと続く」という言葉。最後の歌声も、「続くよ」と歌い上げてこの劇は幕を下ろします。eternalにおいては特に、Show must go onは「Dream must go on」なのだなと私は受け取りました。

夢見ることはやめてはいけない。夢を提供することは絶やしてはいけない。たとえ手段を変えてでも、夢を見続け夢を与え続けることが使命なんだ。

そう、コウイチが教えてくれたような気がします。

 

カーテンコールで百合の花束を持つコウイチが、生きている組の想いを汲み取ってくれたかのように見えてすごく良かったです。みんなの思い、伝わってるよ、ちゃんと受け取ったよって示してくれてるみたいで。

画面の前で拍手したよ。みんな本当にお疲れ様。そしてありがとう。

 

突然のカメラ指差しファンサ、心臓止まるかと思いました…。「配信のコウイチはリアコ」、胸に刻んでおかなければならない(参考・インスタライブでのときめきラダーフライング)

 

タツヤバースデー。おめでとう!!光一さん、誕生日をありとあらゆる方法で祝われすぎて、やり方精通してるのかめちゃくちゃスムーズに祝ってた。

上田くんの「おめでとうって言われるとは思わなかった」という言葉が、恥ずかしさと嬉しさと昔の後ろめたさがギュッと詰まってて抱きしめたくなりました。

おめでとう。お誕生日も、みんなに祝ってもらえるような存在になれたことも、おめでとう。

最後に噛む光一さんよ。かわいいのでオールOKです。

 

本当にeternalだった。eternalって言葉をただつけただけじゃなくて、SHOCKの中でも「永遠」「不滅」に着目したシナリオだったなと。どんな状況になっても夢と希望は永遠に不滅だと、そうでなきゃいけないんだと、そう言ってくれているような気がしました。

 

ありがとう。今を生きる私が今Endless SHOCK -Eternal- を見れたこと、とても幸せに思います。千秋楽までどうかこのまま駆け抜けてください。

また劇場でSHOCKに会える日まで。