「美しい」を定義する前に世界が美しいものであふれて困る

わあ好き!と思った事を書き殴るための場所です。書いた私も「正しさ」は信じていません。

24451 感想

KinKi Kids「24451〜君と僕の声〜」8/7公演に行ってきました。その感想です。

 

基本的にネタバレ見ないようにして行ったので、前情報なしで参戦しました。

記憶を頼りに書いてますので発言など詳細が間違っている可能性があります。覚えてるところのみ書いていますので網羅はできていません。ご了承ください。

ネタバレしまくってますので大丈夫な方のみどうぞ。

 

 

 

 

オープニング

衣装ー!!!オープニング映像ー!!!いやいやいや凄すぎる。オープニング映像なんて、お宝映像ばっかり詰め込まれてました。これで元は取れたな…。

お二人登場!くるくるふわふわヘア剛くん、スタイリッシュな銀髪王子光一さん、美しすぎるのよ…美人だ。

いいいいやいやいやいや待ってくれ、今グータッチした?????腕をクロスさせてタッチしたよね?????えっ??????

 

 

FRIENDS

いい声だ…「同じ季節の中で今君と生きている」って歌詞が沁みました。同じ空間を今共に生きていることがどれだけ尊いことなのか、わかるようになったから。特に今のご時世、隣にいるよとかじゃなくて同じ季節を生きていると歌ってくれると本当に救われる…

 

 

Kissからはじまるミステリー

硝子の少年

ジェットコースター・ロマンス

この3曲は、KinKiのお二人にとっては「デビュー前後」や「山下達郎さんと松本隆さん」という点が共通した特徴だと思う(もちろんファンにとってもそうですが)。しかし、ここ数年で沼落ちした KinKiファンにとってこの3曲はもう一つのめちゃくちゃ大事な意味を持つ。それは何か。

憧れのペンラ曲である。

キスミスの「君が欲しい \\フッフー!//」

硝子の少年の「stay with me」

ジェロマのぐるぐる振り(知らない人はMコンを見てね)

は、夢にまで見た憧れのコンサートパフォーマンスです。

もちろん今は声出しができないから、無音でリズムに合わせてペンライトを振るのみですが、もう、本当に、本当に綺麗でした。

円盤を見ながら、いつかドームで私もこの景色を見てみたい、いつか私もこのライトの一つになってみたいと焦がれたあのペンライトの波の中に、今自分がいる。泣きそうでした。

いろいろなことを乗り越えて、2022年にまたファンにペンラを振らせてくれてありがとう。夢が叶った喜びと、そこに至る経緯に思いを馳せてしまい、胸がいっぱいになりながらペンライトを振りました。

KinKiも説明してないし事前に指導があったわけでもないのに一糸乱れぬペンライトにゾクっとしました。KinKiファンの皆様のそういうところが大好きです。

 


Midnight rain

まりや節と仰っていましたが、確かに今までにありそうでなかった、緩やかに滴る色香は東京ドームによく似合っていました。こんなキンキもあったのか…!

 


たよりにしてまっせ

曲前のMCで「うろ覚えで踊りますね」との爆弾発言あり。えっ、おどる?踊る?踊る??????

頼りにしてまっせ、結構しっかり踊る曲だし今まだコンサートの序盤だし、お膝やお耳は大丈夫なの??

…杞憂でした。お二人はあの頃の幼い空気感と25年間を慈しむ今の空気を同じ空間に存在させて、最高にハッピーなオーラを纏いながら楽しそうに踊っていました。

「いつも同じところでわかんなくなる」とふわふわ笑いながらも、揺るがない過去へのリスペクト。KinKiって、KinKiが歩いてきた道のこと大好きだよなあ。もうほんとそういうところが大好きだ…!(愛が決壊)

あとそうだ、この曲の前のMCで光一さんが言っていた言葉が印象に残って。たよりにしてまっせを歌ってた頃の話になった時に言ってた、「剛くんは最初から完成してたじゃない!俺はまだ首座ってなかったけど」っていう言葉。あ、光一さんにとってそう見える瞬間あるんだ…ってちょっと衝撃でした。もしかしたら、芸能は未経験の光一さんの前に現れた、子役としての活動経験がある剛さんは芸能界の先輩として映ったのかもしれない。剛さんは、光一さんが初めて近しい関係になれた、大スターだったのかもしれない。だからなのか、光一さんは剛さんをアイドル(虚像)として見ている節があるなあと思います。友達よりもオタク寄りというか。光一さんは時折、“本人の実生活に干渉したいわけじゃない、剛くんの見せる夢が見たい”“剛くんの才能の光を余すところなく見ていたい”みたいな振る舞いをします。その姿勢と、アイドル堂本剛に対しての惚れ込みっぷりが KinKiをここまで繋いだ鍵の一つだったりするのかもしれないなどと思ったりしました。

あと振り入れが剛くんの誕生日だった話で、

光一さん「そうだよね、剛くんの誕生日は4月…」

剛さん「10日ですよ」

光一さん「10日だから〜、…」

って一旦日付確認するフリしてましたが、誕生日完璧に覚えてることくらいオタクはお見通しです。剛さんはもっとお見通しだと思います。かわいいね。

剛さんの腰振りが昔よくやってた仕草だという話で、光一さん「剛くんあれもっかいやって!(剛さんがやる)すごおぉぉい!!剛くんっぽい!!!!つよしくんっぽおおおおい!!!!!」って大興奮してドームの観客たちに背を向け堂本剛を拝む最前列客に早変わりしてたのめちゃくちゃウケましたね…堂本光一、実はめちゃくちゃ顔が良くてめちゃくちゃ歌と踊りがうまい堂本剛強火担なんじゃないか…?(既知)

 


Hey!みんな元気かい?

YouTube用に歌ってくれた一曲。「みんなもクラップで参加してね」との言葉があり、お二人に合わせてドーム中が手拍子。もうそれだけで、すごくあったかい空間で、本当にキンキのコンサートって素敵だなあと思いました。

はっ、ここで衣装の話をしてもいいですか?お二人ともすごく良い衣装でして…光一さんは赤いロングジャケットに白シャツ黒パンツ。私、 KinKiコンでの光一さんの衣装の白シャツの装飾具合フェチなんですけど(そんなマニアなかなかいない)今回もいい感じにスタイリッシュかつゴージャスな高貴な白シャツでした。最高。

対して剛さんは、青いジャケットとパンツに青い目の粗いニットっていうんですかね、光一さんの言葉を借りれば「野球のバックネットのような」お衣装。似合うんだこれが…!うなじに揺れる濃い青のリボンが最高に好きでした。真実の蝶結びだもんね…

 


ボクの背中には羽根がある

この曲が今回1番涙腺にきた曲。今回はモニターのカメラワークも本当に素晴らしくて、ご本人がやや見えにくい席だったのもあってモニター映像をガン見していたのですが、この曲の時2人が背中合わせに見えるアングルでの映像があって、それを見た瞬間に急に悟ったんです。「ああ、お互いが、お互いにとっての羽根なんだ」と。途端、この曲にまつわる全てのことが腑に落ちました。「ジャニーさんが羽根を授けてくれた」「ずっと君と生きてくんだね」「二人だったら乗り切れるさ」ああ、そういうことか。そういうことだったのか。

もちろん私なりの解釈でしかないし、正解など彼らの中にしか存在し得ませんが、私はあの夜この曲を聴いて、剛が羽ばたくために光一という羽根を授け、光一が羽ばたくために剛という羽根を授けたジャニーさんのことをずっと思っていました。

「君を抱いて空も飛べる 嘘じゃないよ」が特に印象的で。私はこの歌詞を“1人で飛ぶだけじゃなく君を連れて飛ぶこともできる”という意味だと思っていたけれど、違うのかもしれない。これは、「君という羽根と一緒なら僕は空も飛べる」という意味なんじゃないか。

羽根というのは本人につながっていながら本人ではないとも言える、自己と他者の曖昧な部分でもあるよな…そこもまさにキンキだよな…

そんなことに思いを巡らせ、半ば放心していると気づいたらこの曲は終わっていました。

 


薄荷キャンディー

ボク羽根からの薄荷キャンディーはもうさ……泣くやん…

「運命の人さ」と歌われちゃあもう、そうでしかない。

曲でめちゃくちゃ泣きそうになってたのに、直後のMCで「白い歯舌見せて笑うってどんな顔かな!?!?」って2人でワイワイ話すの面白すぎました。実は京セラから続いていた話題だったらしく、あまりに2人が熱心に話すもんだからどんちゃんも解釈を考えてきたらしい笑。「飴玉持ってないかな これが最後なの 白い歯舌見せて笑う」という歌詞なのだけれど、どんちゃんは「飴玉持ってないか聞かれて、口の中の飴を見せながらこれが最後だよって言ってる顔なんじゃない?」って仰ってました。なるほど。ちなみに私は「飴玉持ってないか聞いて、これが最後だよって相手が飴を取り出したからそれを自分の口に入れてって口開けて待ってる」情景の歌詞だと思ってました。松本隆先生の詞は深いな。

剛くんの「白い歯舌見せて笑う」顔の再現により光一さんの天井向いて大爆笑する姿が何度も見れたので私は幸せです。

 


薔薇と太陽

光一さんが「じゃあ剛くん曲紹介して」って言い、剛さん「光一が舞って舞って舞いまくる!」って言ったら光一さん爆笑しながら「その流れで薔薇と太陽は無理やって!」って笑ってました。嗚呼世界平和。

もう一回仕切り直して剛さん「どちらが薔薇でどちらが太陽なのか?それを考えながら聞いてください」って言ったら光一さんが「どっちなんだろうね!?!?それってどっちなんだろう」と言いながら剛くんの方を振り向き歩いて行きました。剛さんは「お前が言うからちゃんと曲紹介したのにお前が止めてどうすんねん」と破顔。可愛いかよ。

パフォーマンスは大量の炎が出る演出で、めちゃくちゃ似合ってたしすごく腑に落ちました。実は、今まで薔薇と太陽の「剛さんがギターで光一さんがダンス」っていう形にいいなとは思ってたけど作品としての必然性はそこまで感じていなかったんです。でも、炎の中で薔薇と太陽を披露する2人を見て、「ああ、そうだなぁ」と思ったんですよね。確かに堂本剛に炎の中でして欲しいパフォーマンスはギターで間違いないし、堂本光一に炎の中でして欲しいのはダンスで決まりです。薔薇と太陽、炎必須曲じゃん…!炎を入れることで薔薇と太陽の最後のピースがカチッとはまったように完成したと私には感じられました。

ちなみに剛さんの言っていた「どちらが薔薇でどちらが太陽なのか?」というのは結構深い問いだなと思っていて。振り入れの時に剛さんギター光一さんダンスの形に決まったみたいだから、詞がこのパフォーマンスの形に合わせて書かれたわけではないかもしれないけど、その場にとどまって存在感抜群のギターを奏でる剛さんと、空間を自由に舞う光一さん、どちらが薔薇でどちらが太陽だろう…と思って。宇宙の中心・太陽の周りを舞う薔薇という説もありだし、植えられた薔薇の周りを太陽が廻っているという見方もありだな…。でもなんというか、剛さんが薔薇だとしたら太陽になれるのは光一さんしかいないし、光一さんが薔薇だとしたら太陽は剛さんしかいないなと思うんですよね。どちらがどちらかということは揺らいでも、「薔薇と太陽」の2つが「剛と光一」の2人であることは揺らがない。とうとい。私はそんなふうに受け取ってます。

 


全部抱きしめて

この前のLove Loveを思い出して泣きそうになった。拓郎さん、こんな宝物のような曲を本当にありがとう。

憧れだった「つよしー!」「こうちゃーん!」のペンラ振りもできました。感無量。いつか声も出せる時が来るといいな。

 


好きになってく愛してく

イントロとAメロの強いロックな感じがすごく好きです。赤いライトだけで、低めのメロディーにとがりを感じるギター。そこから徐々にふわっと花開くような展開を経て、陽だまりのようなサビ。いやー、好きだ。

 


恋涙

この曲のレーザーが好きすぎました。ピンクレーザーがあってこその恋涙と言っても過言ではない。

私これ前も書いたかもしれないけど、冒頭の「ねえ恋涙」からのひとフレーズが剛さんのソロパートで、落ちサビの「ねえ恋涙」が光一さんソロパートなのが最高に好きなんですよね。この歌割にした人、この曲のことを最高にわかっている。

 


愛のかたまり

合作からの合作は本当に精神に良い。セトリ本当にありがとう。

愛のかたまりは、曲自体が香水のようで、愛のかたまりのイントロを一瞬でも聞くとKinKi Kidsのことをブワッと思い出してコンサートが恋しくなります。

 


このまま手をつないで

最後にトロッコに乗って回ってくれるというのはレポが流れてきたのをたまたま目にしたので知っていました。でも、いざトロッコで回りますねという段階になって2人して三塁側のトロッコにずかずか進んでくるのを見て軽くパニックになりました。は??????え????2人同じトロッコ????????

1人ずつ左右から来て真ん中で合流のいつものタイプじゃないの????2人で同じトロッコ??????

衝撃でした。KinKi、2人で一つのトロッコに乗って「このまま手をつないで」を歌ってくれるようになったか…!

 


Anniversary

「20周年の時皆さんと歌った曲を今日は2人で歌います」と光一さんがおっしゃっていて、沁みて沁みて仕方なかった。

光一さんが20周年の時に触れる際、「剛くんはあの時辛いこともあって」と言っていたのが印象に残りました。「つらかった」ことをはっきり言語化したのは実はこの日が初めてのような気がします。

辛くないわけないんです。剛くんは気丈に「今どういう状態か」「これからどうしていくのか」「今の状態でできることは何か」を必死に届けてくれて、弱音なんてほとんど吐かなかったけど、音楽を愛し音楽と生きる剛さんにとって剛さんの耳に起きた異変は、辛くないわけがない。

ただ本当に辛い時、「辛いよね」と言われると傷口に塩をぐりぐりと塗り込まれているようで、耐えられない。光一さんがこの日「辛いこともあって」と声をかけたことが、少しずつ、乗り越えてきた証でもあるなって思う。

20周年のpartyに触れてくれて改めて気づいたけど、今回のセトリ、結構partyを踏襲してるんですよね。FRIENDS、薔薇と太陽、アニバ…。そしてふと思ったんです。今回のイベントって、「あの日やりたかったparty」なんじゃないかって。ただ2人で今までを懐かしんで、好きなだけ喋って盛り上がって、好きな曲をたくさん歌う。partyでしたかったそれを、今回やってくれたんじゃないかって。

だって、partyの時唯一叶わなかったのが、「剛と光一が同じステージに揃い、君と僕の声が重なること」だったのだから。今回のタイトルは「24451 〜君と僕の声〜」なのだから。

25年続いた軌跡それ自体も本当におめでたいけど、その中でも特に20周年からの5年間をお祝いし褒め称えあっている空間だなと感じられた。あの時から5年間、よく頑張ったね。5年経って、今こんな幸せな時代が目の前にあるよ。そう言ってくれている気がしてならなかった。

 


Amazing Love

その流れで歌ってくれるAmazing Love。「信じた時代今ここにある」と高らかに歌う歌を2人で作り上げた事実は、宝物ですね。

ねえKinKi Kids、本当にかっこいいよ。KinKi Kidsがあまりにも仲良しでお互いを好きすぎて信頼しあっているから普段「かわいい」とか「微笑ましい」が先に出てきてしまうけど、25年間闘い続けてきたKinKi Kidsは本当にかっこいいよ。大切な人と一緒にいる愛の空間を守るためにずっと闘ってきたKinKi Kidsは真の勇者だよ。「Our love!」で発射される銀テープ、本当に綺麗でした。また見たいので冬にも是非お願いします。

サイリウムで作る虹のライン、本当に素敵でした。サイリウムを振っているときは特に会場の雰囲気があったかくて、お客さんがみんな「ありがとう」「大好きだよ」「おめでとう」の思いを込めているなあって伝わってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

歌いながら踊ってくれたこと、トロッコで回ってくれたこと、剛さんが一度もヘッドホンをしなかったこと、銀テープが飛んだこと、これまでのKinKi Kidsの話をしてくれること、これからのKinKi Kidsの話をしてくれること、ファンが虹色のサイリウムを振っていること、2人が楽しくてたまらないという顔を何度もしていたこと。

その全てが本当に嬉しくて、嬉しくて。

ねえKinKi Kids、25年間ずっと2人でいるね。いろんなことがあったけどそれでも2人でい続けてくれたね。とてつもない苦労も努力もあったと思う。闘わなきゃいけないこともたくさんあったと思う。

KinKi Kidsを作り上げるチームと、KinKi Kidsのファンと、そして何よりもお互いを、深く深く愛してきた2人だから迎えられた25周年。本当におめでとう。

今年の2人は本当に愛に満ちていて、今までお互いに注ぎ続けてきた愛がこんな形で花開き実を結ぶんだなと嬉しくなることが何度もありました。

桜の木は芽が出てから初めての花をつけるまで何年もかかりますが、一度花をつけるとそこから毎年花を咲かせます。KinKi Kidsという桜も、今年すべての花が開いたのではないかなと思います。今までも花は咲いていましたが、今年のKinKi Kidsは満開を迎えました。これからは何度でも満開のKinKi Kidsを見せてくれると思います。

 

剛さんは光一さんが大好きで、光一さんは剛さんが大好きで、KinKi KidsKinKi Kidsが大好き。

その事実がこんなにもクリアに示されている今が本当に嬉しくて。 

 

もしKinKi Kidsが映画だったら、このイベントをもってエンドロールになってもおかしくありません。引いていく映像に「そうして2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ」とナレーションが入るでしょう。だって、2人のこれからの幸せな未来は約束されているのだから。今後どんな困難があっても二人は乗り越えられると拡散できるから。もうKinKi Kidsの絆は揺らぐことのない大樹にまで育ったから。

でも、私たちはKinKi Kidsに映画ではなく、現実世界で出会うことができました。私たちは「これからのKinKi Kids」を心ゆくまで見ることができます。なんて、なんて素晴らしいことだろう。

 

 

 

 

5年前、泣き見惚れていた2人は

今、our love を高らかに歌う2人になりました。

 

その軌跡と奇跡に感謝して。

KinKi Kids、25周年おめでとう。