「美しい」を定義する前に世界が美しいものであふれて困る

わあ好き!と思った事を書き殴るための場所です。書いた私も「正しさ」は信じていません。

無粋に語るアイドルの結婚③ 本当に「相手次第」?

※苦手な方はUターンお願いします。

アイドルの結婚についての記事です。

 

 

 

 

 

 

超お久しぶりです。ぶす婚のお時間です。正式名称「無粋に語るアイドルの結婚」でお送りしています。

(おそらく)最終回の今回は

「アイドルは結婚してもいいけど相手による」という人に言いたいこと

です。

 

毎回書いてますが、かなりデリケートな話題だし、私の考え方が合わない!って方もたくさんいらっしゃると思うので、無理だ、あるいは無理そうだと思ったら即Uターンしてください。

もうここで戻ってもらっても構いません。それくらい繊細なところに切り込んだ記事です。ご了承ください。

 

 

 

では。

アイドルの熱愛報道の時のファンの意見で割と多くてびっくりするのが

 

「そろそろいい歳だし結婚してもいいと思うけど、今回の報道には賛成できない。あの人と結婚するのだけは絶対イヤ。他の人にして。」

 

というもの。しかもかなり支持されてたりする。

これは私のスタンスと全く違うので(私のスタンスは過去のぶす婚記事に書いたのでよければどうぞ)最初はびっくりしたんですが、この意見、なかなか良くできてるんですよね。

 

この主張は論理の盲点を突いているので本当に話しにくくて、現在「相手次第」論法一人勝ち状態になってます。

あまり反論してる人見たことない。同調するか、スルーするか。

しかし、かなり大きな欠陥があります。その欠陥のせいで、この論法はマイナスの効果があります。「この主張をするのは、主張する本人にとってかなりしんどい」んです。

 

なぜしんどいのか?

そもそもこの相手次第論法は二パターンあると思ってて、

パターン①「無自覚な本音の抹殺」

パターン②「生理的感覚と理想の間での葛藤」

のそれぞれで、しんどい理由が全く違うんですよね。ここを混同しちゃうと壊滅的に話が噛み合わない。なので、この二つについて分けながら、説明していきたいと思います。

 

 

 

パターン①「無自覚な本音の抹殺」

タイトルだけだと、なんじゃこりゃって感じだと思いますが、複数人の相手について「この人やだ」って思ったことある人はこっちなんじゃないかと思います。逆に「超応援できる人もいた」って人はパターン②かも。どっちにしろ自分の思考の構造がわかってない時に陥りやすいので本当に分けにくいんですけど。

自分絶対こっちじゃない、と思ったら即パターン②を読んで下さい。

 

このパターンの場合、相手次第という主張には盲点があります。何が盲点なのか、どこまでが本心でどこからが誤解なのか、ちょっと書いてみたいと思います。

 

というわけでここから「パターン①相手次第論法」のやばいヲタクのマネをします。この論法の人がやってるであろう思考をやってみて、そのあとその行間をゆっくりゆっくり辿ります。

そんなふうに考えたことない!って人はこんな風に考える人もいるのか…と思ってみていただければ。

「相手次第」と言うときあるなーと言う人は「私よりやばいヲタクいた!」と思って鼻で笑ってください。

 

精一杯演じるのでどうか引かないで。

ヲタクパートが赤字です。

 

 

普段

私、推しの結婚賛成派〜

だって、そもそも推しの実生活に何の関わりもない私が、結婚にどうこう言える権利なんてないんですよ。

年齢的にも結婚してもおかしくない歳なんですよ。

反対するなんてお子ちゃまじゃん?

そろそろいい歳なんだから結婚してもいいと思うよ。

 

熱愛報道時

熱愛?え?は??いやいやいや、待ってwww

この人と結婚するかもしれないの?嫌だわー

結婚に反対ってわけじゃないけどこの人は嫌。

私、あの人とじゃなかったら推しが結婚してもいいよ。でもこの人はない。マジでやめて。

 

 

こんな感じでしょうか。

これ、今書いたところだけ読むと論理が繋がってるように見えるんですよね。

「推しが結婚してもいい、でもこの人は嫌」という信念を貫いている人に見える。

 

でも、私の思わせぶりな書き方で察した方もいらっしゃるかもしれませんが、私の考えでは論理は繋がっていません。実は、本人も自覚しないままに論理が展開して戻ってきています。赤字ヲタクさんの本心は別のところにあります。

今度はそこも込みで書いてみます。青字が無自覚パートです。

 

 

 

 

私、推しの結婚賛成派〜

だって、そもそも推しの実生活に何の関わりもない私が、結婚にどうこう言える権利なんてないんですよ。

年齢的にも結婚してもおかしくない歳なんですよ。

反対するなんてお子ちゃまじゃん?

そろそろいい歳なんだから結婚してもいいと思うよ。

 

無自覚パート

…わかってる。わかってるよ。

 

頭ではわかってるの。でも結婚してほしくないんだよ。誰かのものになってほしくないんだよ。濃密な愛情を受けられる誰か1人をどうしようもなく羨ましく思ってしまうの。

その人はファンの羨望なんか霞むくらいの茨の道を生き抜かなければいけないことを、わかっているのに。しかも、そんな道に立たせている一因は他でもない私たちファンなのに。

でもどうしたって羨ましいんだよ。

 

ねえ、結婚やだ!結婚しないで!推しが誰か1人の女と生きるなんてやだ!推しを見るたびに配偶者がちらつくなんてやだ!ねえ結婚しないでよ!結婚する人ずるい!どうせ私と結婚してくれないなら誰とも結婚しないでよ!

 

 

 

 

やだやだやだやだ!

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

……待って?私なんで結婚やだとか言ってんの?

普段から「私は結婚賛成派〜」とか言ってたじゃん。なんでだ?

 

 

 

 

……わかった。相手が悪いんだ。

あんな人とだから、結婚してほしくないんだ。

 

 

はい、これが「相手次第」論形成のメカニズムです。

 

私が言いたいのは、

そもそも「結婚してもいいよ」は理性と女心の葛藤が作り出した、本心に背いた意見なんじゃないか?

「この人だからイヤ」は普段の結婚賛成派の自分といざ熱愛が出た時の結婚反対派の自分の整合性を保つために、後から作った理由ではありませんか?

ということです。

 

つら。

 

 

 

頭で考えたら「結婚に反対する義理なんてない」ことも「アイドル配偶者として生きるのは大変だ」ことも、「お相手は推しを独り占めしたくて結婚するわけではない」ということもわかるんです。理解は、しているんです。

そして女心として、「物分かりのいいファンでいたい」と思っちゃう。

もし結婚した時に傷つきたくないから結婚に賛成しておこうかな、なんて汚い打算も働いてしまう。

 

だから、普段から「結婚してもいいんじゃない?」なんて言ってしまう。

何度も言っているうちに、それが自分の本心だと誤解してしまう。

「そうか、私は推しが結婚してもいいと思ってるんだ」と認識してしまう。

 

本当はそんなこと思ったことないのに。結婚して欲しくないのに。

 

「結婚に賛成するファンでいたい」と「結婚賛成である」は似て非なる考えですよね。

先に「そうありたい自分」を作ってしまうと、そこに自分を持って行く際に不整合が生じますから、それを治す手段が必要です。

そしてそれこそが「相手次第論法」なんじゃないのかなと思います。

 

 

うっ、書いてて切なくなってきた。

 

このパターンの場合、まずは「推しが結婚してしまうのがさみしい」「相手云々ではなく推しの結婚自体が寂しい」と素直に言えるようになることが大切です。

加えて、「寂しい」と「結婚しないで」は別の考えであることを自覚しなければなりません。「寂しいけどおめでとう」と言えるのがいいファンなんじゃないのかなあと私は思います。

 

 

 

パターン②「生理的感覚と理想の間での葛藤」

これは、本当にお相手が生理的に無理な場合です。

やっぱり相手もこちらも人間ですから、合う合わないというのはあると思います。お相手の方が生理的に無理だったり性格が甚だしく合わなかったりすることは別に珍しくありません。

ファンが多いアイドルの場合は特に、お相手が自分の好みに全く合わない、と感じるファンの数は多くなります。割合は変わらなくても母数が大きいとそれなりの数になりますから。

 

私が言いたいのはただ一つ、

「推しの結婚相手が嫌い」

「推しとその相手の結婚反対」

をイコールで結ばないで

 

ということです。

 

 

 

結婚相手が嫌いでもいいんです。推しの好きな人だからって、その人のことを好きになる必要はありません。生理的に無理でも全然構わない。

そしてその上で、

「私はあの人のこと嫌いだけど、あの人と結婚して推しに幸せになってくれるなら、結婚してほしいな」

と思えるようになったなら、それは幸せなことだと思います。

 

 

「生理的に無理」は理屈でひっくり返しようがありません。それは多くの人がこれまでの人生経験で体感していると思います。

しかし、それと「結婚しないで」「もっといい人にしてよ」をセットにしてしまうのは、なんだかもったいない気がするのです。

あんまり自分の心に嘘をつかずに、でも「いいファンでいたい」という女心も一緒に叶えちゃいましょう。

 

 

 

 

 

 

ふう。超無粋。

あ、あと無粋ついでに言うなら、今まで推しの「は?変なの。普通じゃない、ヤバイ」というところを「でもそこが面白いよね」というスタンスでファンやってきた人が、連れてきた恋人を「は?変なの。普通じゃない、ヤバイ」と思うからといって「この人やめてよ」って言うのは筋が通らないよなと思ったりもします。

今までだって推しと貴方で価値観共有できてなかったじゃない!推しは貴方から見たら意味わかんない価値観で生きてるけど、そこがいいんでしょ?恋愛に関してだけ分かり合えると思った根拠はどこですか!

 

 

 

 

はあ、こんなことTwitterで言ったらボッコボコに殴られる。

ここまで読んでる人は、共感はできなくとも読んで必要以上に傷ついたりしない人であってほしい(願望)

ぶす婚①と②とこの記事をもって、私がアイドルの結婚について言いたいことは全て書いた、と思います。え?半年くらいかかってるんですか?やば。遅さに引いてます。

さっき①と②を読み返してみたんですが、超絶読みにくいですね。読んでくれた人、あんなよくわからない記事をお読みいただきありがとうございました(スライディング土下座)

 

そして、この記事も。

読みにくいところばかりだったと思いますが、最後までお読みいただきありがとうございました!!スタンスに正解なんてありません。貴方の信じるヲタクライフを貫いて!!!!!